SEOの対策として「Google search consoleの使用」や「内部リンクの最適化」などの、クローラビリティの向上や、「ロングテールキーワード」、「メタディスクリプション」などの、市場に合わせたキーワードの選定が挙げられております。しかし現代の検索エンジンの解釈能力は進化し続けているため、「○○をすると効果がある」といったSEO対策の定義が年々少しずつ変化しています。

結局のところ何をすればSEO対策として良いのかが分からなくなってくる場合もあるかと思いますが、コンテンツの品質と関連性が大きな役割を果たしてくれます。滞在時間の改善、つまり滞在時間が長いことは、その分ユーザーにとってそのページが価値のあるWebページであることを示しており、高品質なコンテンツであるかを決定づけるのに役立ち、最終的にSEOのランクを高めることとなります。

逆に滞在時間が短いと、ユーザーのニーズに合っていない不十分なコンテンツとして扱われ、SEOのランクも低くなり、そのページにアクセスするユーザーも減ってしまいます。

ここではWebサイトの滞在時間を伸ばす5つの改善点をご紹介していきたいと思います。

1.ユーザーのニーズに合わせたコンテンツ

ユーザーは何か知りたい情報を調べる際、そのニーズに最も最適な情報を重視しながらコンテンツを拝見します。独特なデザイン性を持つサイトより、そのキーワードについての情報がどれだけ書かれているか、研究されているか、そして有益であるか、そんなサイトを求めています。

また、ユーザーからの質問に対する答えを提供するようなコンテンツも高品質として評価の対象になります。デザイン性も多少は大事ですが、そこにこだわり過ぎず、ユーザーにとって見やすい、使いやすいの事を考慮したWebページを作成しましょう

2.読みやすいコンテンツの作成

ユーザーは読みやすく、理解しやすいコンテンツを好みます。そのためにはコンテンツの内容にもよりますが、見出し、小見出し、箇条書き、関係する写真やイラストなどを上手く織り込む必要があります。

これによりユーザーはより興味を示し、そのコンテンツにより多くの時間を費やすことになり、滞在時間も長くなります。

3.内部リンクを含める

内部リンクはそのサイト内で他のページへとを繋ぐリンクのことです。弊社のWebサイト投稿詳細（当ページ）は内部リンクとして繋がっております。当ページに関連するコンテンツ（当ページのコンテンツが前編だとしたら、後編コンテンツのページ、その他投稿一覧など）を提供することでユーザーエンゲージを維持するのに役立ち、滞在時間も長くなります。関連する内部リンクもユーザーエクスペリエンスを高め、SEOのランキング向上にも貢献します。

4.魅力的なCTAボタンの設置

魅力的な行動喚起（CTA）はユーザーのエンゲージメントや滞在時間の増加に役立ちます。これらはユーザーを他の関連コンテンツページに誘導したり、何か登録する際に個人情報の入力を促したりなどが期待できます。

5.ページの読み込み時間を最適化する

個人的には一番大事な要因かと思います。どんなに優良なコンテンツでもそのページを読み込む時間が長いと、ユーザーはコンテンツを閲覧する前に離脱してしまう可能性があります。

読み込み時間を最適化するためには、容量の重い画像の削減や、CSS、JavaScriptなどのファイルの縮小などを行いましょう。

滞在時間が改善されるとコンバージョンの発生も多くなる

滞在時間の改善はSEO対策のほんの一部に過ぎませんが、少なからずSEOにおいて影響を与えます。滞在時間が長ければ、その分エンゲージメントやユーザーエクスペリエンスが向上していることになるので、より多くのコンバージョン発生の可能性が期待できるでしょう。

より優れたコンテンツを生成する上で上記、ぜひ参考にしてみてください。

補足：滞在時間についての誤解？

滞在時間は文字通りそのサイトにどれだけ居たかの時間を示すものだけであり、よくCTRのレートや直帰率などと関係していると誤認されます。さまざまな側面を測定する指標ではあるかもしれませんが、直接的な関係性はありません。

クリックスルー率（CTR）はユーザが特定のリンクを見た後にどれだけクリックされたかを示す割合で、クリック後の滞在時間は考慮されておりません。あくまでもどれだけクリックされたかを測定するものです。

また直帰率はWebサイトの訪問者が1つのページを閲覧しただけで、それ以上探索することなくサイトを離れてしまう訪問者の割合を計算したもので、こちらも滞在時間自体には考慮されていません

‍